札幌市豊平区のお客様から台所(キッチン)リフォームのご依頼がありました。
年末を前に台所(キッチンシンク)の下から水が漏れるとのことでした。
施工前の台所(キッチン)の状態
排水口をはずしてサビを取ると、なんと無数の穴があります。
最初は応急処置でゴムパッキンの取り替えとコーキング(金属用の接着剤)で穴を塞ぎました。
しかし、キッチン自体が20年以上前の物で経年劣化しています。
「このキッチンはいずれ、他のところも故障します」
私がお伝えすると、お客さまは「ガスコンロまわりを残りして交換したい」とおっしゃられたので、台所(キッチン)をリフォームしました。
札幌市豊平区のお客様が台所(キッチン)交換を希望した理由
お客様から強いご希望がありまして、コンロ部分を残して、台所だけを交換したいとのことです。
キッチンは普通、丸ごと交換します。他の業者さんでは、「キッチンの部分交換はやっていない」と断られそうですが、私は「それも可能です」と答え、キッチン交換を提案しました。
また水切り棚が無く、使いづらそうだったので、そちらの設置も提案させていただきました。
今回の台所(キッチン)リフォーム前と施工したもの
こちらが交換前のキッチンです。調理台が狭く、まな板や食材を切ったものの置き場所がなくて使いづらそうでした。
どこのご自宅の台所も言えますが、シンクからガスコンロの間の調理台が広いのが、一番使いやすいんですよね。
調理台が広い「リクシルのセクショナルキッチン GSシリーズ」を選んで交換させていただきました。
水切り棚のリフォーム前と施工したもの
水切り棚の施工前は写真のような形です。
リフォーム前はフックに引っ掛けるモノでしたが、私はこれを見て「使いづらそうだな」と思いました。
「おたまを使う」→「フックに入れられるように狙いを定める」→「フックに入れる」
このような3つの過程になって、非常に手間です。
「おたまを使う」→「水切り棚におく」
こちらのほうが調理中に手間が掛からなくていい。主婦もやっている私は思ったので、お客様に提案させていただきました。
取付したものは「クリナップの水切り棚MTA2-120」です。
非常に使いやすくなってお客様も喜ばれていました。
ついでにストーブの水切り棚の間に布巾をかけられる部分も設置したところ、お客様に喜んでいただけたのでよかったです。
水切りカバーと水栓の交換
水切カバーと水栓も同時に交換いたしました。ピカピカで心機一転です。
リクシルに限らずメーカーで出している水栓もいいのですが、たくさんの機能が付きすぎて使い勝手が悪いと私は考えます。そのあたりもお客様と相談して決めさせていただきました。
水栓レバーが大きく、シャワーと普通に流れる2つのタイプに切り替えできるものが私は一番オススメです。
選んだ水栓金具は「三栄 シングルワンホール切替シャワー混合栓 節水水栓 寒冷地用 K8711MEJK-13」です。
水栓のシャワーの方が節水にもなり、大きな物を洗うのにとても効率よく洗いやすくなりました。
シンクの水の当たる音をカバーする「オトナシート」
また、お客様からシンクに水があたる音が気になると聞いてました。
今は、シンクに水が当たる音や流れる音に配慮した静音設計のシンクもあります。
しかし、キッチン自体が高額になるので、今回は予算オーバーしてしまうとのこと。
そこで私の提案で、シンク裏全面に防音シートの「オトナシート」を貼りました。
シンク裏にしっかり包み込む様に貼ると、水を流す音がしっかり抑えられています。
お客様と私で「わぁ、すごい」と実感するほど音の違いがわかりました。
最後に なぜお客様はコンロ部分を残したかったのか?
お客様はなぜコンロ部分を残したかったのでしょうか?私はリフォーム業者として、基本的に人のプライベートは聞かないことにしてます。
ただ後日、年末年始のご挨拶でこちらのお客様にうかがったとことろ、お客様がこう私に話してくれました。実はこちらのコンロ、お客様の息子さんがよく使っていて思い入れがあったものでした。
その思い出をモノとして残したかったので、コンロ部分は交換できなかったと聞きました。
リフォームというと、物を交換して工事することをイメージされるかもしれません。しかし、人が長く住む家こそ、思い出が詰まっています。
お客様の気持ちを汲むことを第一に私は気をつけていますが、改めてお客様の気持ちを汲んでリフォームする大切さを実感しました。
この工事は、ちいさなリフォームハウス2名・設備1名にて工事をさせていただきました。
施工日:2021年12月21日 場所:北海道札幌市豊平区