札幌市手稲区のお客様から「床フローリングのリフォームと合わせて、土間から居間に入る扉を反対方向に開けられるようにしてほしい」というご依頼がありました。
こちらのお宅のお客さまの悩みは「靴を脱いで上がる扉の使いづらさ」で、30年も悩んでいたそうです。
お客さまは「扉の開きを反対にしたい」とリフォーム業者数社に相談していました。
しかし、どこのリフォーム業者も「それなら新しく扉を変えたほうがいいですよ」と回答するばかり。「扉の開きを逆にする」というお客さまの希望のリフォームをしてくれません。
ちいさなリフォームハウスはお客さまの希望を叶えるリフォームがモットーなので、今回は施工させていただきました。
施工前の扉の状態
こちらが札幌市手稲区のご自宅の扉です。
外から帰ってきて玄関に入って靴を脱ぐと、通常ならリビング側に扉を押して入るのが普通です。
しかし、お客さまのご自宅は玄関側に扉を引いて入らないといけません。
実際に使ってみると、靴を脱ぐ狭いスペースに扉を引くので、非常に使い勝手が悪いです。
ただ既存の扉を残すと、どうしても扉に傷が残って目立ってしまいます。
他のリフォーム業者さんがやりたがらないのは、見栄えが悪いという理由でしょう。その理由も十分わかります。
お客さまには扉枠にキズが残ることを理解してもらった上で、リフォームに臨みました。
施工後の扉の様子
工事完了後にできた様子がこちらです。
今ある扉の枠を壊さないように室内に向けて取り付けして、他の金具も反対に取り付けました。
(専門用語で「丁番・ちょうつがい」といいます)
塗装屋さんも入っていたので、少し塗装もしていただきました。
実際にやってみて、慎重に作業して気を使わないといけない部分が多かったです。
他のリフォーム業者さんがあまりやりたがらない理由もわかります(汗)
床フローリングの改修工事の様子
扉の開きを逆に取り付けるだけでなく、フローリングの工事も行いました。
横線部フローリング重ね貼り12mm(上張り)の施工もしています。
お客様が「台所の床は耐水性に優れて明るい色に替えたい」という要望だったので、そのようにフローリングを仕上げました。
床の境目の部分も合わないというトラブルが起こりましたが、ある材料で作成して、何とか納めてくれました。
段差解消工事と書類の作成
施工をしているうちに、私は床が「段差解消」になっていることに気づきました。
札幌市の場合、65歳以上であればリフォーム改修工事をして「段差解消」すれば、翌年の固定資産税の軽減措置が1回限り受けられます。
基本、私はお客様の年齢や職業は一切お聞きしません。しかし、段差解消なっていたので、失礼ながら作業途中でお客様の年齢をお聞きしました。
固定資産税の軽減になることを説明をして、書類を準備して差し上げたので、とても喜んでいただきました。
リフォーム業者として施工の途中であっても、気づいたことはお客様に提案してみる。
私たち、ちいさなリフォームハウスが大事にしていることです。
室内階段の塗装
室内階段も塗装して、手すりと階段の部分の色を明るくしました。
以前は黒色だったので重厚感あった階段ですが、壁の白色と合わせて、明るくなりましたね。
玄関扉のリフォーム工事の様子
玄関扉はカバー工法のリシェントで新しいものに交換しました。
お客さまと何度も打ち合わせして、札幌のリクシルのショールームにお客さまと行き、相談しながら選んでもらった扉です。
施工前は玄関内がとても寒かったとお客さまが悩まれていました。
家の扉などは住宅メーカーの立派な商品なので、メーカーが商品開発で性能を競い合い、断熱性能などが上がっています。
リフォームで交換したほうが、非常に家の住み心地が良くなります。
玄関ポーチのタイルも汚れが落ちやすい性能のものをお客さまが選ばれました。
家の雰囲気にも合っているし、お客さまが今回の施工した部分で一番気に入ってました。
最後に
今回は1週間にわたる工事だったので、事前にお客さまに工程表を提出しました。
日程に合わせてお客さまのやっていただくことを書いています。
日程と工程がわかっていると、お客さまも安心して工事を受け入れていただける。そう考えて、日程が長い場合のみ作成させていただいているものです。
ちいさなリフォームハウスでは、お客さまの「こんなリフォームにしてほしい」という提案だけでなく、リフォーム業者目線で「こんなものがあったらお客さまに便利では?」という施工も提案させていただいてます。
何かあればご相談ください。
◆この工事(各職人さん)は、大工1名、塗装1名、サッシ2名、タイル4名で工事をさせていただきました。
施工日:2020年9月24日〜30日 約7日間 場所:札幌市手稲区