介護保険で階段の転落防止柵と手すりを取り付けた施工事例【札幌市中央区】

札幌市中央区のお客様から「階段用の手すりと転落防止柵を作ってほしい」というご依頼がありました。

お客さまは目が不自由で、一軒家の2階に住まわれています。階段から転落する恐れがあるため、ケアマネージャーさんとお客さまからご依頼がありました。

お客さまと相談した上、公共施設の多目的についている跳ね上げ式の手すりをつけて、実用性とデザインを工夫したのが特徴です。

介護保険を使って、手すり老人用の転落防止柵を設置させていただいたので、流れを紹介します。

目次

施工前 介護保険で手すりと老人用の階段転落防止柵をつける前の状態

手すりをつける前とつけた後

こちらが札幌市中央区のご自宅です。

今回の工事を依頼していただいたお客様は、目が不自由なかたで、一軒家の2階に住まわれていました。

以前のお客様は視力が良かったので2階に住んでても問題ありませんでした。

しかし、目が見えずらくなって階段から転落する恐れがあるため、ケアマネージャーさんとお客さまからご依頼がありました。

写真を見るとわかりますが、工事に入る前までは、階段の場所のみ手すりがあったお家です。

目の不自由なお客さまは、壁沿いに伝って歩くので、転落しないかという不安を抱えていました。

お客さまは女性一人暮らしですから、怪我をしても誰も助けてくれません。

お客さまのご自宅で介護をしているケアマネージャーさんから相談されて、私は跳ね上げ式の手すりと防護柵をつけることを提案しました。

打ち合わせ時の手すりと老人用の転落防止柵選びで気をつけたこと

ちいさなリフォームハウスでは、お客さんの好みの色やデザインの要望を聞くようにしています。

なぜなら介護用の手すりでも、日常生活に溶け込んだデザインを使っていただき、気分良く毎日を過ごしていただきたいからです。

ちいさなリフォームハウスの女性代表の私も女性ですので、「介護用の手すり選び」と聞くと気分が下がります。

でも、現在はデザイン性のある高機能の手すりも、メーカーが競い合ってたくさん出ています。

インテリアにもなるオシャレで機能的な手すりと、日常生活に馴染む老人用の転落防止柵の選びの提案を心がけました。

お客さまにカタログを見せると、「これ、手すりなんだ?」と驚かれようなデザインがたくさんあります。

手すり選びはデザイン性が高く、目の不自由な人はつかみやすい工夫を

今回はお客さまの視力に配慮して、手すりを見つけやすくなるデザインを選びました。

下地のベース材(ベース板)を明るい色にして、手すりを握る本体は色の濃いものにする工夫ですね。

こうすれば、見えにくいお客さまにも見えやすくなります。

左の写真は他のご自宅です。他社の業者さんだと手すりと土台の板(ベース板)が同じ色なので、目の不自由なお客様だとつかみにくいと判断しました。

介護用品でも、インテリアにもなるものがいいですよね。

ブラケット(手すりを止める金具)もお客さまの好きなデザインを選んでもらい、気分良く使ってもらえるデザインを一緒に選びました。

跳ね上げ式の階段転落防止柵もデザイン性がよく、使いやすいものを選択

老人用の転落防止柵ではなく、跳ね上げ式のデザイン性がいいものを調べて、お客さまに提案しました。

左の手すりだと、外すごとに自分で上に取り付けないといけません。でも目が不自由なお客様だと取り付けが不便なので、日常生活に支障をきたすと思いました。

また左の転落防止柵は、無骨な柵のデザインになっているので、柵を見る度に自分の身体の衰えを感じてしまうと思います。

でも、公共トイレの多目的トイレに付いてる跳ね上げ式アームレストがあることをちいさなリフォームハウスでは思いつきました。

これならアームの上げ下げが一つの動作で終わるのです、デザイン性もいいのです。一般の家庭では付けませんが、お客様の家にはピッタリだと思って、提案させていただきました。

手すりと老人用の階段転落防止柵をつける工事中の様子

工事中はこんな様子です。

手すりをつけるために測っている様子
介護保険を使った手すりの取り付け工事の様子

手すりと老人用の階段転落防止柵をはしっかりと付ける

ちいさなリフォームハウスは、菊地2名で打ち合わせから工事まで行います。

工事中は、お客さまが全体重を乗せても大丈夫なようにしっかりつけることを心がけました。

工事をしっかりするのは当たり前だと思うかもしれませんが、実は手抜きをする工事業者さんもいます。

業界のここだけの話なのですが、工事する大工さんの中には説明書通りに施工しない人もいます。理由は、自分の家じゃないので手抜きをしてしまうからです。

説明書では4つのビス(ネジ)をつけるように書いているのに、大工さんの勝手な判断で「2本だけでいいだろう」という勝手な判断をする人もいます。

ここだけの話ですが、他の人が工事した現場を発見した時は、手抜き工事に憤りを感じることが私はあります。

私はどんな工事も手を抜かないようにしているので、ちゃんと現場監督をして施工することをちいさなリフォームハウスでは気をつけています。

施工後 デザイン性の高い手すりと跳ね上げ式の老人用の階段転落防止柵

TOTOアームレスト EWC703

工事完了後にできた様子がこちらです。

デザイン性の高い手すりと跳ね上げ式の階段転落防止柵を無事に付けることができました。

印象的だったのは、お客さまもそうですが、ケアマネージャーさんやお客さまのお兄さんからも評判が良かったことです。

ケアマネージャーさんからは、「跳ね上げ式の階段転落防止柵。こういうのがあるんだよくこれを探したね!」と感心されました。

お客さまのお兄さんからも、「高齢者用の階段転落防止柵、これいいなぁ」と言われたのが記憶に残っています。

お客さまに喜んでいただいた時は、自分たちで一生懸命探した甲斐があったと思いました。

手すりも壁の部分を白くし、目の不自由なお客様に見やすいように配慮させていただきました。

デザイン的にも日常生活に溶け込みやすいようにして、「介護用の手すりっぽさをなくす配慮」をしています。

今までなかった場所に手すりをつけて、使いやすいようにしました。

最後に

今回は、ちいさなリフォームハウスの菊地2名で工事をしました。

介護保険を使われるお客さんは、身体が大きい大工さんだと「ちょっと怖いな」と思って、身をひいてしまうことがあります。

ちいさなリフォームハウスでは、工事は夫婦でやるので、安心感を持ってもらえるのではないでしょうか。

また、ちいさなリフォームハウスでは、しっかり正確に工事することを大事にしています。

一部の大工さんは早く工事を終わらせようとして、仕上がりが甘くなる人もいるのが事実です。

ちいさなリフォームハウスは、自分たちで打ち合わせをして、自分たちで工事もして、アフターケアも最後までを大事にしています。

お客さまに安全で安心な住空間を作るお手伝いができて、非常に良かったと思います。

ちいさなリフォームハウスでは、お客さまの「こんなリフォームにしてほしい」という提案だけでなく、リフォーム業者目線で「こんなものがあったらお客さまに便利では?」という施工も提案させていただいてます。

何かあればご相談ください。

◆この工事(各職人さん)は、ちいさなリフォームハウス菊地2名で工事をさせていただきました。

◆取り付けた跳ね上げ式の階段転落防止柵は TOTO アームレスト EWC703 です。

施工日:2023年1月10日 約1日間 場所:札幌市中央区

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